私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

原発再稼動について思う

原発の再稼動を自公政権は進める模様。
原子力は上手に使えばとても有意義なエネルギーだと今でも思う。

ただ、いまだ明確な方針や処理方法の決まっていない放射性廃棄物
これに見通しをつけずに見切り発車しても良いのか?

使用済み核燃料を取り出す作業が早晩始まると報道されている福島第一の4号機。大多数の国民にとっては遠い世界の話なのだろう。たぶん誰かがやってくれると思っている人がほとんどなはずだ。

実は、放射性廃棄物は使用済み核燃料だけではない。
1号機~4号機は廃炉。壊れて使えないのだから仕方が無いとしても、廃炉にあたってどれほどの放射性廃棄物が出るか想像をする人は少ない。

東京電力は自身のホームページの中で福島第一を「敷地面積は東京ドームの75個分と同じくらい約350万平方メートルの広さがあります」と説明している。
これは皇居の約三倍で千代田区の約三分の一の広さにあたる。

敷地内のすべてとは言わないが、爆発した施設、近接した構築物、吹き飛んだ瓦礫、放射能性の雨を受けたアスファルトなど膨大な量の放射性廃棄物が発生する。
下の福島第一の衛星写真。少なくとも、ここに写っている範囲に存在する構築物や瓦礫はすべて放射性廃棄物である。

どこに持っていって処理するのだろうか。当然、他の地域に住む民衆は自分たちのところには持ってきてほしくないというのが率直な感情であろう。
となれば、現地に永遠に留め置くしかあるまい。

これらの放射性廃材の処分の方法も手段も今は決まっていない。
小分けにして、コンクリート詰めにでもするのか?
キャニスターに入れて土中にでも埋めるのか?
どちらにしても膨大な数量になることは間違いない。

http://maps.google.com/maps/api/staticmap?center=37.421239,141.032887&zoom=17&size=540x460&maptype=satellite&sensor=false

今、現地で流行の処理方法のように、細かく砕いて海に流して知らん顔するのだろうか。

いずれにしても、原発再稼動を求めるならそれなりの覚悟が必要だと理解した上でなければ後々苦い思いをする。