私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

つまヅイッタ~

長らく享受させていただきました「若隠居」状態も昨日で終わり。

本日、本当に久しぶりに満員電車に乗りました。
数年ぶりの満員電車。当時と変わったことは・・・

乗車率は変わりなく思えるのにつり革や手すりを握っている人が明らかに減ったこと。
目の前につり革がある人でさえ使っていません。

理由は・・・

乗客みな一様に両手でスマートフォンを操作しています。
見事な光景でした。共産主義国マスゲームを見ているのかと錯覚したほどです。

おかげで電車が揺れるたび加速減速するたびに人々が大きく動きます。

だだだだっ~、だだだだっ~。

つり革につかまっている人は大変です。押し寄せてくる数十人の人の重みを一身に受けるわけですから。
でも、スマートフォンをいじっている人たちはそんなことは気にしません。

だだだだっ~、だだだだっ~と流されるままゆれるがまま。

踏み切り点検とのことで急停止したときには私の隣に立っていた人たちははるか遠く向こうへ流されていました。

右隣に人がいなくなりました。
でも左の上流からはとてつもない重量物が押し寄せるのです。

身体をひねってかわすと、ある乗客はこまのように回りながら下流に流されてゆきました。

それでも両手でスマートフォンを握ったままです。
チャールズチャップリンの無言劇のような一瞬でした。

電車が完全に止まって安定すると、みな何事もなかったかのようにもとの位置に戻ってきます。このあたりも見事なものです。


ちなみに「お猿」はさつま芋を洗うとき両手で持って洗います。
乗客の光景はそれにそっくりです。
「なるほどスマートフォンは人類に先祖がえりを促すのだな」と納得。

何が人を猿返りに掻き立てるのか興味があったので数人を覗いたところ皆同様につぶやきサイト、いわゆる「ツイッター」でした。

栃木県出身のつぶやき四郎と栃木日光の猿軍団とはつながりがあるのだなと妙に得心。

同時に「つまヅイッター」とオヤジギャグをかましているくらいならまだしも、今に大惨事になっても知らないよとの声が頭をよぎりますがなんのその。

こんなくらいのことで事故など起きやしない、自分は関係ないし大丈夫、とお猿の群れは無言で語ってきます。

ツイッターいいですね。
お猿たちは大ファンです。