私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

ヨルダン

連日のニュースで報道されるヨルダン王国
果たしてどれだけの日本人がヨルダンのことを知っているのだろうか疑問ではあるが…
 
かく言う筆者もヨルダンのことはあまり知らない。
死海があり、インディージョーンズペトラ遺跡ある国という認識程度。
 
ただ、仕事の関係で、ヨルダンの人々に会ったことはある。
かれこれ30年近くも昔のこと。
 
確かにヨルダンのパスポートで日本に入国をしてきているのだが、実は生粋のヨルダン人ではない。
 
彼らが持っているヨルダンのパスポートを見るとお国は「パレスチナ」と書かれている。
調べてみると、ヨルダンはイスラエルによって追い出されたパレスチナ人を難民として大量に受け入れてきたという経緯がある。
 
当の本人たちも、申請書の国籍欄には「パレスチナ」と書く人がほとんどで、ヨルダンは仮寓の地であるとの認識だったのだろう。
 
当時(今もそうだが)パレスチナは日本では国家としての位置づけではないので、国籍にはヨルダンと書いてほしいと話したが、本人たちは不服そうだったのを記憶している。
ある意味埼玉都民の逆の感情かもしれない。
 
一説によるとヨルダンは800万の人口を持つというが、その8割が海外からの流入難民で生粋のヨルダン子は少ないようだ。
その上、今回また、シリアからのクルド人難民の大量受け入れで、ますますその割合がさがる。
 
ヨルダンは周辺諸国と違い石油を産出しないので、経済的には恵まれているとはいえない。にもかかわらず、これだけの難民を受け入れられるというのは、本当に懐の深い人々が多い国なのだろうと感服する。
 
今回、残念な結末になったパイロットは生粋のヨルダン子。
彼は自国民の数倍に膨れ上がってる難民のことをどのように思っていたのだろうか。