私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

原発論議の危うさを憂う

掲示板などで原発論議が盛んになってきている。
 
とは言っても自論が絶対だと信じる者たちが盛んに相手を罵倒しているだけだ。
お互い冷静とは見えず、このようなやり取りからは建設的な方向性が出るとはとても思えない。
 
反対派はとてもエキセントリックに推進派を罵り、推進派は代替案のなさをついて反対派を卑下する。
 
このような感情に支配された論議というか非難の応酬は徒にお互いの溝を深くするばかりで百害あって一利もない。
 
反対派が菅総理を支持する論調にも危険が潜む。
ここまで原発災害被害を拡大させた張本人を支持するなどということは反対派にとって現在も将来的にもまったく利点がない。
拠って立つものがもしなくても、反対派は菅総理から距離を置くべきである。
菅総理を持ち出すことにより、反対派が正論を持ち出してもすべてが色眼鏡で見られるようになってしまう。
 
 
日本人の良識は原発容認派であろうとなかろうと、今回の災害を目の当たりにして、いかに制御の難しいエネルギーであるか身をもって体感したはずだ。あえて、無能な総理の「ぼくのかんがえ」に乗る必要はない。
 
災害を境に新たに意見を持った者もいるだろうし、転向した者もいるだろう。
それでもよいではないか。
大いに議論しよう。どうしたら今の状態を収束させられるのか、将来どういう日本にしてゆきたいのか、極論を持ち出して議論停止にさせるのではなく、お互い歩み寄れる、妥協できる部分を探ろう。
 
代替案はこれから一緒に考えればよいではないか。
皆、原発の怖さは判ったはずだから。
せっかくのきっかけを無能な首相に舵取りさせてはいけない。