私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

おセンチよりも男気

津波の脅威伝えた「共徳丸」解体へ 気仙沼

 東日本大震災津波宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」(330トン)が、解体されることになった。船を所有する儀助漁業(福島県いわき市)が気仙沼市に無償で貸す契約は3月末で切れるが、これを更新しない意向を市に伝えた。4月にも解体手続きに入る。

 共徳丸は気仙沼漁港から約750メートルの内陸まで押し流された。観光客が多く訪れ、市は津波の脅威を伝える震災遺構として残す考えだった。だが、儀助漁業の柳内克之社長は「地元は保存反対の意見が多い」として、解体させるよう市に求めていた。柳内社長は取材に「後世のことより、今を生きる人たちの心境を考えて決めた」と話した。

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私は個人的にその会社も知らないし、その社長も知らない。
けれど、何だか男気を感じずにはおられない。

後の会見で社長が「解体を選んだのは当社。後世から批判されても、解体撤去の責任は当社が負わねばならない」
と述べたそうだ。

何も決められず、ずるずる無意味に先延ばしする政府や役人。
お涙頂戴こそが人々が望んでいるすべてだと勘違いしている無能無知。
かたや必ず起こるであろう非難を覚悟で解体を決めた経営者。

そこに生きてゆかねばならない人々とお役人の意識の乖離。
自分が経営者であったらどちらの立場をとりたいだろうか。
経営者の苦渋の決断に目頭が熱くなる…