「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長
2013年6月17日(月)17:51(朝日新聞)
自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発再稼働を目指す考えを強調した。
原発事故により多くの避難者が出ている現状で「死亡者が出ていない」との理由を挙げて、再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。
自民党は参院選公約の最終案で、再稼働について「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と推進する考えを盛り込んでいる。高市氏は産業競争力の維持には電力の安定供給が不可欠としたうえで、「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。
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むしろ、原子力の活用は有用であるとの立場です。
しかしながら、その私から見てもこの発言は、著しい事実誤認であると断じざるを得ません。
この不用意な発言の趣旨は、被爆で直接亡くなった方がいないということなのでしょう。
しかし、二次被害で亡くなっている方は大勢いらっしゃいます。
問題は亡くなった方だけではありません。
未だに避難を余儀なくされている20万の民衆のことさえ念頭にないようなご様子。
仕事を失い、明日への希望を見出せないために、パチンコ依存に陥るお父さん。
放射能への無知な恐怖心から何度も、何度も転居を重ねる「孟母百遷の愚」に陥っているお母さん。
したくもないマスク着用をいつまでも、いつまで強要される子供たち。
事実を認知できないこのような人間は、国民の代表となるべきではありません。
人の口に戸は立てられないと申しますが、つい口をつくのは日ごろからそう思っているからでしょう。
事実を自分たちの利益に適うように曲げて理解したりプロパガンダすることは止めていただきたい。
せめて、亡くなった方々への哀悼を感じるべきと言いたい。
と・・・、結局やっぱり感情論になってしまったので、筆を置きます。