ディズニーの査察
それは別にして、ディズニーの査察というのをご存知ですか?
世界各地で展開しているディズニーのテーマパークですが、その中で商品を販売する、もっとさかのぼって、製造する会社には、厳しいおきてがあること。
大方の人は知らないと思います。
製造もとに対しては、ちゃんと、その国の労働者関連法律を守っていることや、安全基準を守っていることなど、とてもたくさんの規則があります。
中でも一番目をひくのは児童労働に関すること。
先進国の児童を楽しませるために、発展途上の国々の児童が過酷な労働を強いられることを禁じるルールです。
当初、こんなことはお題目だけだろうと思っていましたが、ディズニーはわざわざ人を雇って、製造工場の査察に行きます。
本当です。
中国の辺境だろうと、タイだろうとビルマの奥地だろうと行きます。
毎年というわけではないですが、必ず査察に行きます。
査察は勤務時間表(タイムレコーダー)をはじめ、危険物の取り扱い、果ては火災時の避難経路が確保されているかなど、多岐にわたります。
工員に正当な賃金が支払われているかなどの項目もあるんです。
査察の結果、合格しないとその工場や販社からの製品納入は受け入れられません。舞浜で売られている製品も同様の基準が適用されてます。
翻って、日本の企業でそこまで厳格に行っている会社はあるのでしょうか。
国内でさえ、「ブラック」といわれている企業が増えていますよね。
安けりゃ勝ちと公言している、♪xxxの約束、xxxの宅食♪と老齢化社会を手玉にとって厚顔無恥に会社を肥大化させた社長が政治家になろうと思うなど、「あなたの哲学は金だけですか」と問いたい。
もしくは、ヒート何とかをTVであおっている、安さだけが売り物の衣料品メーカーの社長、あなたは納入業者の工場を査察したことがありますか?
大嫌いなディズニーですが、「ブラックなどといわれる筋合いはない」とうそぶく上記の企業と比べて、どれだけ健全ですばらしいか。
私が言いたいのは、人を大事にするといわれてきた日本が崩壊しているととしか思えないことです。