私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

偽装は偽装でもIPの偽装

以前に江ノ島の猫ちゃんで賑わったニュースがあった。
だが、猫ちゃんにあげる餌の原産地とか、原材料を偽装したという話ではない。
 
偽装は偽装でもIPの偽装という、インターネットの匿名性を利用して犯罪予告の書き込みを掲示板に行った事件。
 
近頃は事件自体が忘れられてしまい、ニュースにもならないが…
 
普通、掲示板などのサーバーはどの場所からインターネットにアクセスしたか接続元のIPの記録を残す。
 
以前にも書いたとおり、ナイジェリアのペテン師は自分がイギリスに住んでいると公言して憚らなかったが、IPはナイジェリアのもので、偽装さえしてないお粗末なもの。
 
また、映画やテレビドラマなどでは、逆に誇張しすぎていて、非現実的なものになってるのが普通。
 
大体、脚本家や執筆家の大家にそういうIT関係の話をしてもわかってもらえないので、適当なところでお茶を濁して、彼らの機嫌を損なわずに快く、作品を作ってもらうのが大人の対応だろう。
 
さらに、視聴者も実際に遭遇したわけではないので、そんなものかとわかったような気になって観ているだけに害は少ない。
 
演出上、数字の羅列が画面上を高速スクロールしている映像を見せられて観ている側は、警察捜査はなんと進んでいるのか!!と思っているに違いないが、現実とはかけ離れすぎている。
 
そんなに能力のある警察があったらお目にかかりたい。もちろん日本の警察がそんな解析を行えるわけもない。
江ノ島猫ちゃん事件も偶然が重なって容疑者らしい人を特定できたに過ぎないのだ。
 
牧歌的というか、なんとものどかな捜査組織。
アルプスの少女の真っ白な子ヤギ「ユキ」ちゃんが登場しそうだ。
 
IPを隠したいというのは、本人に罪の意識があるからだろう。
 
ただ、現実では、そのIPを隠すことは容易ではない。
昨今は特に、メールのIP情報を偽装することはかなり難しくなってきている。
 
しかし、世間一般の認識のレベルほど難しいわけでもない。
やはり日本の警察の能力では追えない方法も存在する。
 
ユキちゃんは子ヤギだが、追っかけてみると実は「死んだ牛」だったということもあるのだ。