私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

トリビア-分水嶺Ⅱ

さて、関東から日本海側に注ぐ川の源流のもうひとつはどこでしょう。
 
それは
♪夏が来れば思い出す♪
 
そう、尾瀬です。群馬、福島県境にある湿地帯。一部は新潟県にもかかっています。
 
尾瀬沼も半分は群馬県です。
尾瀬ヶ原も群馬。
 
尾瀬から流れた水は只見川となり、阿賀川阿賀野川と名前を変え新潟の海に注ぎます。
 
新潟は、信濃川阿賀野川に挟まれた場所に発展した町。
海洋水運だけではなく、昔は2川を使った河川水運も盛んな町でした。
いまでは面影をしのぶ程度ですが。
 
さて、尾瀬ですが、群馬県側の大半は東京電力の所有地。
東電は企業イメージアップに尾瀬の保護をうたってますが、本当にそうでしょうか。
 
尾瀬の水が日本海に注ぐのは分水嶺が関東側にあるからですが、現在は尾瀬の水、太平洋にも注いでいます。
 
それは、東京電力がトンネルを掘って水を取水しているからです。
トンネルを通った水は群馬県の片品川に注いでいます。発電利用だそう。
 
私有地をどう使おうが勝手なのでしょうが、トンネル取水のおかげで、尾瀬の水位が下がってきているといいます。
このままでは数十年後、湿原は消滅するかもしれません。
 
なんとも皮肉な話です。
東電はそういう企業と割り切るしかありませんね。