原発周辺、国が土地借り上げで調整へ
土地の借り上げに反対するのではない。
ただ、それに至るまでにまだ政府と東電はやらなくてはならないことがたくさんあるだろうと言いたい。
まずは、除染の方法を確立し、徹底的に除染を行った後でなお、帰宅生活不可能な場合に提示すべき条件ではないか。
除染後帰宅するしないは住民自身が決めることだが、それまでに尽くせる手立てはすべて行ってから決めてもらうのが筋であろう。
大規模に除染することは無理だ、除染で発生した大量の放射性土砂はどうするのかという発言が聞かれるが、土砂からセシウムを分離し、低害化して居住者のいない場所で処分するのは十分可能なはずだ。
技術的にセシウム分離が不可能ならともかく、小さなプラントでかなり大量の土砂が処理できる。
そういった見通しも示さず、単に自然に任せて放射線の低減するのを待ってくれというのは企業責任として、国家の責任として許されることではない。
避難移住した住民も本当は故郷に戻りたいのである。
やむを得ず離れてはいるが、除染で安全になれば多数の住民がやがては戻る。
ならば、政府は、どのようなスケジュールで除染を行うのか、土砂の処分方法をどうするのか、プランのひとつも示してもらいたい。
メガソーラーだけでは福島は救えない。
優先順位を間違っている。