私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

100均総理

 
 
 
民主党で次の代表戦が行われるそうだ。
 
使い捨て首相と呼ばれて久しい日本の総理大臣だが今回も短命政権で終わることは間違いないだろう。
 
そもそも、何故このようなことが10年近くも続いているのかと言えば、選挙区の変更により小選挙区制になったことが大きな要因であろう。
 
公約の実現性や将来への影響も考えずにムードで投票する浮動票が重視されるようになり、とにかく政策よりも雰囲気や個人的な好き嫌いで選ばれる議員が増えたのである。
 
ひとつの選挙区から一人しか選ばれないため、2位以降の政党は支持数が相当数あっても議席数なしという現象が起きる。愚衆受けすることを言った政党が大半の議席を取ってゆくいわゆるカッパギ選挙だ。
 
たとえば、第一党候補が100票、次党候補が99票獲得しても議席は第一党に与えられるだけであり残りの99票は死票となる。
言い換えれば、民意の約半数は切り捨てられる。
これのどこが民意を反映した政治であろうか。
 
与党も野党もねじれ国会の難しさは身をもって感じているはずであるのに選挙区改正の案さえ出てこない現実は誠にもって不思議としか言いようが無い。
 
以下、産経ニュース2011年3月4日の石原都知事へのインタビュー抜粋
 
 それで総務会で小選挙区に最初から最後まで反対したのは野中なんだな。他の政治家は“守旧”という耳慣れない言葉におびえてね、結局小選挙区を実現してしまったんだ。見てごらんなさい。私はその後さっさと自民党を辞めました。野中が『石原さん国会に来て観察してみろ。夜中にあがる審議の議案があがってくるときに、もう午後から誰もいない』と。新幹線で往復できる人間はみんな帰ってしまって選挙区を歩いている。私がいた選挙区だって分割されましてね、太田区なんか2つに割れてしまって。そんなところで区議会議員と同じようにどぶ板ね、踏んで歩いてペコペコしている政治家は国家を論じる余裕がないし見識もそうなってこない
(中略)
 ですからそもそもああいう小選挙区を採用したことが絶対に間違いですよ。こっから健全な民主主義は生まれてこないし、健全政治家は生まれてこない。どんどん政治家が小さくなっちゃった。今はみんなロボットみたいでどれもこれも顔は違うけど言っていることは同じだわ。寂しい国になっちゃったね
 
石原知事を全面的に支持はしないが、この意見にはまったく同感である。