脱なんちゃら
いつの頃からだろうか。脱なんちゃらというフレーズが増えてきたのは。
古くは脱サラあたりだろうか。
大辞泉によると「[語素]名詞に付いて、その境遇から抜け出す、の意を表す」となっている。
実は、私この脱なんちゃらというフレーズは個人的に好きではない。
何故ならば、まったく建設的な意味合いが感じられないからだ。
何かを作り上げるのではない。何かから抜け出すだけなのだ。
ちょっと記憶にあるものを挙げてみよう。
脱サラはさっき記したとおり。
脱衣マージャンは好きだがちょっとニュアンスが違う
脱重厚長大
脱小泉路線
脱自公政権
脱国債依存
脱官僚政治
脱化石燃料
脱金権政治
脱基地依存
脱小沢
ちょっと考えただけでもこれだけ出てきた。
読者(数は少ないが)の方ならもっと列挙できるのでは。
ほとんどが選挙がらみで出てきたものだ。
では、上に挙げた脱なんちゃらで真の意味で成功したものはどれほどあるのか。
個人的にはないんじゃないかと思う。
脱なんちゃら政治は成功しない確率がとても高いのだ。
そんな中でほぼ達成可能な脱なんちゃらがある。
それは
脱経済大国である。
昨今の政治家の皆様が目指された三流国家にようやくなれそうだ。
努力に心の底から感謝を申し上げたい。