私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

こっそりと

 
 
 
菅政権の無秩序さに国民が翻弄されているときに、こっそりとアップされて可決された法律改正がある。
以下6月17日に可決された刑事訴訟法改正案
 
③ 検察官、検察事務官又は司法警察員は、差押え又は記録命令付差押えをするため必要があるときは、電気通信を行うための設備を他人の通信の用に供する事業を営む者又は自己の業務のために不特定若しくは多数の者の通信を媒介することのできる電気通信を行うための設備を設置している者に対し、その業務上記録している電気通信の送信元、送信先、通信日時その他の通信履歴の電磁的記録のうち必要なものを特定し、三十日を超えない期間を定めて、これを消去しないよう、書面で求めることができる。この場合において、当該電磁的記録について差押え又は記録命令付差押えをする必要がないと認めるに至つたときは、当該求めを取り消さなければならない。
④ 前項の規定により消去しないよう求める期間については、特に必要があるときは、三十日を超えない範囲内で延長することができる。ただし、消去しないよう求める期間は、通じて六十日を超えることができない。
 
現在、信書など通信に関して差し押さえをする場合には裁判所のいわゆる令状が必要だ。
 
改正案ではE-mailやアクセスログなど、通信の秘密を有するものに関しても差し押さえを、警察や検察が手軽に出来るようになっている。
好きなときに好きな人の分を警察がプロバイダーに命令して記録の差し押さえ、押収が出来るということ。それも60日分もだ。面倒な裁判所の許可も必要なくなった。
 
これを使えば、全利用者のメール通信内容やアクセスログを差し押さえて解析して、その個人がどのような嗜好や思想を持っているかをすべてデータベース化することが出来るようになった。
 
平和ボケの日本人には解らないのだろうが、国民にとっては大変な危機であり、官憲にとっては画期的に素晴らしい改正である。
まさかそこまではしないだろうと思っている人は甘い。
ご存知の方も多いと思うが、どの自動車がどこを通過したかを記録するNシステムというのがあり、すべてデータベース化されており、警察関係者であれば誰でもすぐに検索することが出来る。
通信内容の解析、データベース化など、あっという間に出来てしまうだろう。
 
今度は行動監視だけではなく、通信内容の監視まで始まるのだ。
平和で緩々な頭の人たちは、いつの日か突然警察が家に現れて逮捕状を示されてみて、初めてどういうことだったのか分かるのだろう。
 
そのとき嘆いてみてももう遅いのだ。