パン・アラブの終焉
本当だろうか?影武者ではないのか?
カダフィ大佐が命を落としたという。
アラブの狂犬が結局英米仏という保健所の手先によって処分された。
三国は大喜び。
これで実質上、パン・アラブ主義を支持する指導者はいなくなった訳だ。
それにしても、彼にはまだ生きていて民衆の恨みを受けるという最後の試練が待っていたはずだ。安易に殺処分してしまったことはアラブの今後に非常に懸念が残る。
彼のように積年の恨みを受けられる対象が生きていてこそ、人々は今後の国家再建の苦難にも向き合える。
カダフィ亡き後、これから起きる日常生活の困窮やその他不満を人々はどこにぶつけるだろうか。
また、民族主義であるパン・アラブはある意味、宗教には寛容だったからこそアラブの民衆が容認してきたことは否めない。
アラブ民族にはキリスト教信者も多い。
アラブ内部ですら宗教対立が激化し、隣人同士の争いが日常化するような気がする。
それと、宗教紛争にトルコがどう動くか。
それこそ、中東の火薬庫の再現だ。
もろ手を挙げて喜べるような単純な状態ではないと思う。