私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

JCL

190をゆうに超えているのでは?横幅もある。
とにかくでかい。頭には髪ないし。
 
そんな外見に似合わず人当たりも良くておちゃめ。
でも、男同士でも平気でウインク飛ばしてくるのはちょっと気味わるいし意味が分からない。
 
初めて、自宅に招いてくれたときに大きな庭にそよぐ国旗を見て質問したよね。
「毎晩ライトアップしてるんだ?」
「掲揚しなくても良いけど、掲揚したからには敬意を持って取り扱うのが義務」って胸を張ってアメリカ人の愛国心を教えてくれた。
 
離婚して離れ離れになっている娘さんたちがいつ帰ってきても良いように部屋を整えて、地下の大きな15メートルプールに常に温水を張っていたっけ。
 
国内でさえ一人前として扱ってもらえない私を、業界の重鎮たちに「日本のホープだ」と大げさに紹介して、夕食会まで開いてくれて。
おかげで右も左も分からないヒヨッ子に皆が好意的に協力してくれたから無事仕事もこなせた。何よりこんな私でも外国人ともビジネスできるんだと知らしめてくれた。
 
私達がハワイで結婚式を挙げたとき、どこから聞きつけてきたのかホテルを調べ上げて、フルーツバスケットを贈ってくれたのには妻も私もびっくり。どうやって知ったの?
 
びっくりといえば、いつだったか家に泊まりに行った次の朝、馬に食べさせるほどのシリアルとロバに飲ませるほどのコーヒーを用意して、「これで足りるかい?」って、普通の人はこんなに食べないよ。
おいしそうに平らげていた人も約一名いたけど。
 
「来週はドイツ、その次はアメリカに帰って、三日休んだらブラジル、その後日本にもまた立ち寄るから」忙しいのが性に合うのは分かるけど、少し度を越してないか?
 
自分は吸わないくせに「タバコ吸うと早く死ぬよ」って、片手には私のために灰皿隠し持っているし。
父親が酸素ボンベ牽いて歩いているのを、見るからに痛ましいって言っていたのに。
まさかの本人が
こんなに早く死んでしまうなんて。
 
あっちでは今度こそゆっくり休んでね。
JCL、本当にありがとう。
言い尽くせないけど…