おはようございます、おやすみなさい
おはようございます。
一般的な英語ではGood morning。
おやすみなさいはGood night。
改めて思うのだが、日本語っていいなと。
英語はドイツ語系の言語とラテン系の言語の混交から生まれた言葉。
もともと双方の民族が使っていた言葉が交じり合い発展したものだ。
そのため、日常会話で使うフレーズは簡単にならざるを得ない。
中には相容れなかった言葉もあるのだろう。
名残が残っているもには食べ物の名前がある。
Pigを食べるとは言わずPorkを食べる。
CowやBullを食べるとは言わずBeefを食べると。
話はそれたが、なぜ日本語がいいなと思ったか。
それは常に言葉の端々に相手を慮ったところがあるからだ。
よい朝ですねという日本語もあるが、通常はおはようございますであろう。
まして寝る前によい夜をという挨拶をする日本の家庭はあるまい。
おはようございますはこんなに朝早くからご苦労様ですという意味の言葉から派生したものであるし、おやすみなさいは私は先に休みますがあなたもおやすみになってくださいという意味だ。
挨拶の言外に常に相手を意識したものが含まれているのが日本語。
さようならひとつとっても然り。
昨今は社内公用語は英語だといって鼻息を荒げている軽薄な経営者が多いが、果たして彼らは日本語の良さを考えたことがあるのだろうか。
そもそも、日本語をきちんと理解できる日本人なのだろうかとも思う。
自国の言葉も理解できない経営者が経営する会社がエクセレントカンパニーになれるわけもなく、表面上は装えても内部は結局三流会社以下であろう。
彼らの会社では朝の挨拶は、Good morning なのだろうか。