豆腐店、続々廃業「365日働いても利益ない」
豆腐店、続々廃業「365日働いても利益ない」
読売新聞 11月2日(土)13時33分配信
豆腐業者が倒産や廃業に追い込まれるケースが増えている。
大豆価格の高騰に加え、スーパーから値下げを求められるなどして経営が悪化し、豆腐業者はこの10年間に全国で約5000軒が廃業。今年8月に破産申請をした都内の業者は「365日丸々働いても利益が出なかった」と苦しい日々を打ち明けた。
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日本の製造業は、「原点に帰れ」といわずにはいられないニュース。
拡大こそがが幸せだと、誤った考え方を持ち続けている経営者があまりにも多いように思う。
豆腐業者と書かれているが、元々は地域の豆腐屋さんだってんではないかと想像するが、拡大一辺倒でスーパーへの卸に手を出し、ショッピングセンターへの大量販売に身をやつし。
結局、代々の商売であった、その地域のおいしい豆腐屋さんだった時代と、「利益」の面ではどれだけ増えたのかを再考してほしい。
根強いファンに100丁売って利益が3割、かたや中国産の原材料でいい加減に作られている安物に価格勝負を挑んで、1000丁うれても、利益は3%。
利益では同じ額になるが、人々から喜ばれる商売はどちらかということ。
もう一度良く考えてほしい。
そして、原点に帰るべきだ。
安物しか買わない人間に無理に良いものを与える必要はないということを思い出してほしい。
ただ、絶対的な安全と安心を得るためのコストだと理解している消費者だけを相手にすればよいと思う。
価格競争だけ身を削る時代は、食に関しては終わりを告げている。