私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

麦の文化、米の文化

主食の違いは文化に影響するか。
 
学者でもない私が悩む必要もないのですが、暇つぶしにはもってこいです(暇ならほかにすることがあるといわれれば頭が上がりません)
 
米の産地と麦の産地はまず気候が違います。
麦は寒いところを好み、米は暖かいところを好みます。
これは以前から知っておりました。
 
近頃の疑問は、なぜ麦は挽き、米は挽かないかということでした。
麦は挽いて粉にして加工します。
米は脱穀して精米してそのまま熱して食べます。
 
もちろん、米も粉にして食べることもありますが、そのまま粒のまま食べるのが一般的ですよね。
その理由が分からなかったのです。
 
インターネットのおかげで疑問が氷解しました。
今は便利です。
 
食べ方の違いは、米は精米できる、麦はしにくいということでした。麦の場合は精米とは言わないのでいわゆる殻剥きですね。殻と実がしっかりと合わさっていて、米のように簡単に切り離せないからだそうです。
 
麦飯というのもあります。こちらは殻剥きしたものですが、手間が掛かっているんでしょうね。その割には昔から人気がありません。貧乏人は麦を食えといったある国の総理大臣もいたそうです。
 
精米と同じ方法が使えないということで、昔の人が編み出したのは、殻を無理やり削り取ってしまうということです。これが麦を挽くということですね。
 
石臼にかけて外側から少しずつ削ってゆきます。このときの外殻が多く含まれた粉はふすまというそうです。ふすまをできるだけ振るい落とした白い粉が麦粉になるのです。
 
挽くときに、実も粉々になるので米のような食べ方はできません。
なので、逆にもっと細かく挽いて加工して食べるようになったのですね。
 
粉にしたほうが美味しいからという理由ではなく挽くことが必然だったということ。昔の人の知恵はすばらしいものです。
ちなみに麦飯で食べる麦のようにすることは精麦と言うそうです。もちろんマイクロソフトでは変換されません。