アメリカの迷走
アメリカによるたびたびの中東介入。
そこへ持ってきて、オバマ政権は弱腰姿勢で中途半端なものだから最近のシリア・ISIS情勢に関してはほとんど朗報を聞かない。
実は、アメリカ軍自身が勝利をしたのは、太平洋戦争が最後である。
あの時は日本という国体をなした敵を相手に戦ったから勝利できたのだ。
その勝利が強烈な成功体験となり、逆に足かせとなっている。
それが現在も続く消毒主義。
確かに日本には効いた。それは日本が成熟した国体を持っていたからであり、日本は全軍の戦闘をとめられるシステムをかろうじて保有していたからに他ならない。
なぜか?
少人数の部隊がゲリラとなって上からの命令を意に介することなく勝手に戦闘を行うという相手とのはじめての戦いだ。
次から次と涌いて出るという意味では旧日本軍と同じであるが、戦争の仕方がまったく違う。
もちろん、アメリカ軍はここでも消毒作戦を実施した。
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