振袖火事
明暦の大火ともいう。
10万人の方が亡くなったといわれ、世界3大火事に数えられる。
3月11日震災後の政府の対応について、私同様、保科正之に思いを馳せた人も多いようでブログにも結構書かれている。
大火の直後から保科は矢継ぎ早に士民の救済策を発令し、人心を復旧復興に纏め上げた。
惣て官庫の貯蓄と云ふものは箇様の時に下々へ施与し、士民を安堵せしむる為めにして、国家の大慶とする所なり、むざと積置しのみにては、一向蓄なきと同然なり、当年の如き大火は古今不聞及儀、早々発せらるヽ様致度由
上は保科が多額の救済金の支出を案ずる閣僚たちに言った言葉である。
官庫からの支出が多額になることを「国家の大慶」と言い切る清清しさ。
想定外の事態だから特に急ぎたいと。
さすがに天下の名君は器が違う。
無駄に時間をかけていつまでも復旧復興への支援もままならない政府。
声を揃えて増税を叫ぶ今の政治家。
あまりの違いに同じ日本人なのかと資質を疑うのである。
今日で半年、亡くなった方々へ心より哀悼の祈りをささげます。