私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

原発再稼動に思う・補遺3

「代替水源利用の遅れ」
 
淡水の連続注入で何とか状況を安定させていたが、いずれ水源が枯渇することを予測した現場は、余震、津波の恐怖と放射性がれきと格闘しながら代替水源の確保に奔走する。
 
代替水源はもはや海水以外に考えられないということで海水を引くラインの構築を開始。
困難な状況の中、何とかラインを引くことに成功し、代替水源を利用できる状態になった。
 
淡水は予測どおり枯渇し、早々に代替水源である海水の注入に踏み切らなくては原子炉内温度、圧力が急上昇するのは誰が見ても明らかな状況。
 
疑問を感じるのは、淡水枯渇後、代替水源を使い始めるまでの時間差だ。
代替水源ラインの確保から実際の利用まで数時間の時間差があるようにみえる。
淡水枯渇後の注水は緊急であるにも関わらず、代替水源への切り替えに時間がかかっている。
 
それが、指示によるものなのか。それとも単に使用許可を躊躇しただけなのか。また、どのレベルの人が関係したのか。
この海水利用の決断の遅れが、その後の大事故につながったのであるから徹底的な検証が必要である。