私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

原発再稼動に思う・補遺4

 
 
 
「ベントしたのに…」
 
圧力容器内圧力が高まると構造物であるから当然破裂の恐れがある。
それを回避するための最終手段としてのベント。
今回も何度か行われた。
 
もちろん、2号機や3号機でも試された。
それぞれベント後に内圧が下がったと報道された。
にもかかわらず3月15日に2号機が破裂。
3月21日には3号機も破裂。
 
東電はいまだに圧力容器が破裂したことを認めておらず、単に格納容器の一部が損傷したという見解。
しかし、格納容器が破裂しただけであれば、あれほど高い放射線量が
計測されるわけがないし人間が住めなくなるほどの放射性降下物が一気に発生するわけはない。
 
仮に東電の説明どおり格納容器が破損しただけということであれば、それ以前に圧力容器が破損していて、格納容器に放射能が充満していたということになる。
しかし、圧力容器の圧力は上がり続けていたのだから、破損していたとは考えにくい。
 
ベントを行ったにも関わらず圧力容器が破裂したと考えるのがやはり自然だ。
後日になって2号機のベントは成功していなかったと後出しじゃんけんのように東電が発表したが、フェールセーフ最終手段のベントが機能しない可能性があるなら、原発は再稼動してはいけない。