私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

オリンパス問題への疑義

大会社とは、最終事業年度2条24号)にかかる貸借対照表上、以下のいずれかの要件を充たす株式会社をいう。
  1. 資本金として計上した額が5億円以上
  2. 負債として計上した額の合計額が200億円以上
以上、Wikipedia より引用
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私事ながら、大会社の経営を任されたことがある。
実態は大きな会社からは程遠いが、上記の定義に当てはまるからだ。
それでも、大会社に分類されると結構厄介なことが多い。
 
会計監査人、ガバナンス、コンプライアンス、決算書類の公告などなど。
こんな規模の会社にそんな必要があるのかと思うほど煩雑だ。
加えて、取締役会の議事録の整備義務など、結果、監査法人も超一流、顧問の法律事務所も超一流、当の企業だけが五流以下という奇妙で滑稽な状況が発生する。
 
別に監査法人や法律事務所が超一流で悪いと言っている訳ではない。問題は報酬も超一流ということで身丈に合わないだけである。
 
さて、オリンパスの件、あずさ監査法人は、中央青山が粉飾で苦い水を飲まされたのを目の当たりにしている。
当然、オリンパスに対しても、容赦ない監査を行ったはず。
それが気に入らなかったらしく、競合の新日本に監査法人を移した。
 
普通の感覚では、新日本も疑義を呈示するだろうと思うが、何故か適正との監査報告書を作っている。俄かには信じがたい。
 
加えて、大会社の徴税所轄は鬼の国税局である。地域の税務署ではない。
私も経営者時代には国税局に散々いじめられた経験がある。重箱の隅を針で突くのは当たり前。税務にまったく関係ない問題までほじくり返してくる。
 
その国税でさえ、オリンパスの決算には疑問を挟まなかったというのは何故だろうか。粉飾はつい最近始まったばかりではないようだから何度も税務調査に入っているはず。
それでも、何ら粉飾について見つけられなかったのというのは、どこと無く不自然であり当局をさえ疑わざるを得ないのは私だけか?
 
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