私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

長い航空路線

 
無駄に長いエアルートについて以前に書いたことがあります、よく考えてみれば1990年代前半まではヨーロッパに行くにはアンカレッジ経由が普通でした。
 
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こんな感じですよね。
片道12,255マイル、往復で24,510マイル。
確かに長いですよね。疲れます。
 
徐々に飛行機の性能が上がって直行便が出来ましたが、冷戦の影響でまだシベリアの上を飛べず、北極圏回りでした。
最初は、フィンランドの航空会社が飛ばしました。
まだ、マクダネル・ダグラスが元気だった頃の足の比較的長いMD/DC-10-30ERだったようです。
その後、ボーイング社も長距離便を出すようになったので、このルートを取る直行便も増えました。
 
まず、ベーリング海峡へ。
 
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そこから、北極圏をまたいてヨーロッパへ。
 
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それでもやっぱり7,200マイル前後。
燃料もぎりぎりだったのでしょう。
いまだとシベリア上空経由で6,200マイル。
時間も距離もかなり短縮され便利になりました。
 
当時は直行便も経由便もソビエト領空の真横を何時間にも渡って飛ぶため非常に危険で有ったとも言われています。
 
事実、アンカレッジ経由便の話ですが、大韓航空機が撃墜された事件がありました。本来は日本上空へ迂回して金浦空港へ向かうはずでしたが、何故か、大圏航路に近似したルートを取ったため、ソビエトカムチャッカ半島の上空を通り、樺太をかすめて飛ぶ事となり、不幸な結果となりました。
 
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さて、現在のノンストップ航空路で最も長いのはシンガポールからニューヨーク(ニューアーク)便で、エアバス社の機材です。
18時間50分の飛行。こんな飛行機は金輪際うんざりです。
 
描くとこんな感じ。
 
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画面からはみ出しちゃってます。片道9,600マイル。往復18,200マイルで参るです。
機内食何食出るのでしょうかね。
でもどんなにおいしくても乗りたくありません。
 
B787が出来たので、これよりも過酷なフライトが増えるでしょう。
パイロットも大変な仕事になりました。