私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

国際化

たった今までNHKでの番組を見ていた。

テーマは「人材の国際化」
若者が海外へ進出する意欲が年々低下していることを危惧している内容だった。

果たして、そうだろうか。
私には疑問に思えて仕方がない。

バブル前後の留学ブームは実は異常事態なだけであって、やっと落ち着きを取り戻したに過ぎないのではないか。

そもそも、番組の論調、パネリストの論調によると、海外進出の「海外」というのは「アメリカ」であって他の国のことでは無いようだ。

アメリカに留学して、アメリカの地で他の国家から出てきた人間と仲良くなる。悪いとは言わないが、どこかいびつである。

昨今の若者は「内向き」だということを盛んに煽っているようであったが、実は情報社会の発達によって、日本人のアメリカへの憧憬は幻想であったと言うことに気づいてしまったのかもしれない。

かく言う私も、昨今はアメリカという存在に対して、まったく魅力を感じなくなっていることは確かである。アメリカ製の映画やドラマにぜんぜん興味を覚えなくなったことがそれを証明している。

かつてアメリカは敗戦国の日本にとって一時期、神のような絶対君主のような存在であり、アメリカに留学すること自体がステータスであった時代があった。

今、アメリカに留学して、何が得られるのだろうと考えると、内向きでない学生でさえ首を傾げざるをえないだろう。

留学生(アメリカへの)が減った理由、私には日本人が冷静なったこと、それと、アメリカが往年の魅力を失ってしまったことが要因であり、若者の興味の対象が変わったからに過ぎないと思えるのだが…

そんなアメリカへの留学生を増やして果たして、日本の若者にプラスになるのであろうか?