懐かしいもの1
今では無いことを想像さえできない、宅配便。
全国どこでも荷物を配達してくれます。
宅配便の歴史は浅く、私たちが子供のころにはまだ、全国展開されていませんでした。
まして、北海道の田舎。
宅配便がなかったときにはどうやって荷物を送ったか。
ひとつには郵便という手がありましたが、大きな荷物は割高でした。
それ以外では、鉄道を使ったチッキという方法がありました。
最寄の駅に荷物を持っていって、荷物だけを鉄道に乗せて運んでもらうんです。
着駅では基本的に荷物を引き取り手が現れるまで預かる。
駅留と呼ばれていました。駅前留学ではありません。
秋田から渋谷に運ばれたハチ公も、小荷物扱いで送られた模様です。
そのあたりはハチ公物語の冒頭を見てください。
私の記憶にあるチッキ扱いの懐かしい思い出は、木箱一箱ごと送られてくるりんごでした。
りんごが届くともうすぐ冬なんだという気持ちになったものです。