私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

ああ民衆駅

民衆駅、なんと不思議な響きだろう。
駅は民衆のものではないのか・・・
と、つまらない愚痴はさておいて。
 
私の育った街には北海道で最後になった民衆駅がある。
民衆駅とは、民間資本を利用して建てた駅のこと。
駅舎に商業施設を入れるという条件で、資金不足の国鉄を援助して建てた駅だ。
 
時代が下り、駅の存在理由も代わると次々と消えていった民衆駅。
中にある商業施設はほとんどの場合、ステーションデパートと呼ばれていたが故郷の駅地下ステーションデパートは閉店して久しい。
都会では駅ナカが流行りだというのに・・・
 
かつて、たくさんの人々の往来で賑わった駅前の大通りも今は空き地や駐車場ばかりが目立つ。
歩いている人はほとんどいない。
子供の頃よほどの時きしか入れなかったデパートの大食堂はもちろんのこと、デパート自体がなくなってしまった。
 
時代の流れとは本当に残酷なもの。
だから、人は思い出を大事にするのだろうか。
せめて民衆駅だけは姿を変えないでいて欲しい。