私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

橋の名前

北海道ブログついでにもうひとつ。
 
国道274号線。どちらかというと日勝峠のほうが有名だが、今回はそちらではなく、白糠から本別に抜ける道の二股から本別までの話。
 
釧路から北海道中央部に抜けるには大抵国道38号線を使うのだろうが、実は白糠から本別に抜けて、そのまままっすぐ鹿追から狩勝峠を越えるルートが結構快適だ。
 
その昔、二股本別間が国道に昇格するずっと前のこと、まだ国鉄白糠線が健在だった頃、この道を自転車で越えたことがある。上茶路までは輪行。もし今この時の手廻り品チッキが手元に残っていればオークションで高値が着くかもしれないが。
 
当時やっと全通したばかりの道路で、二股からは全面ダート。今釧勝峠となっているあたりもトンネルではなくて山越えだった。熊のことは念頭からすっぽり抜けていたが、今考えると恐ろしい山越えをしたものだと思う。全面舗装となった今でさえあれほどうら寂しい地域。ヒグマ銀座の裏の山道を自転車で走るなど命知らずにもほどがある。
 
話が大きくそれたが、元に戻すと、現在は全面舗装化されており、交通量もほとんどなく、道東高速道路の延長みたいなルートだが、山道に入ってからが面白い。
 
いろいろな川の源流地域を横断するので沢に掛かる橋が多い。その橋の名前がユニークなのだ。普段は気を留めることもない小さな橋の連続だが、このルートは違う。
 
もともと、土地や沢にさえ名前のないような山奥。橋の名前を振るにも結構悩んだのだと思う。そして出た結論は・・・
 
真偽のほどは分からないが、私は、工事関係者が大事に思っている人の名前を付ける、ということで落ち着いたのではないかと思う。
娘の名前、妻の名前、恋人の名前。あれほど女性名詞の橋の連続している区間はほかにはないだろうと思う。
 
走るたびに、橋につけられた名前の女性はどんな縁があったのだろうかと想像するととても楽しくなります。