私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

昔々浦島は…と大崎の話を書こうと思ったが…

山手線、大崎駅の話を書こうと思ったんですが…

別の記事に引っ張られてしまいました。
「神奈川県が図書館の図書閲覧、貸し出しを止める」

正月ボケがまだ抜けきらない頭を特大の木槌でぶん殴られた気がしました。
いくら財政的に苦しいからとはいえ、図書館を廃止するという発想はどこから出てくるのでしょうか。
今はまだ廃止に対しての意見公聴の段階らしいですが、公聴を始めたということはすでに廃止は内々決定しており覆ることが無いというのは日本での慣例です。
昨年の11月のニュースなのですでに3ヶ月。現在は着々と廃止に向けた作業が進んでいるのでしょう。

貧すれば鈍す。
金が無いから知を捨てる。
経済的な貧しさよりも知的貧しさのほうが良いのでしょうか。

図書館が所蔵している蔵書は今流行の文庫本だけではないのです。
長い歴史の中で寄贈されたり、どうしても後世に残したいからと有志の方が無償で提供した本当に貴重な書物が多数あるのです。

図書館がなくなると、それらは間違いなく散逸します。
二度とコレクションは復元できません。

複写して電子情報化しておけばよいではないかというのは間違いです。
歌麿の原画とカラーコピーのどちらに価値がありますか?
古書というのは絵画と同じで、コピーよりも原書に価値があります。

所蔵保管場所が無いからといって、維持費が掛かるからといって潰しても良いものとわるいものの判断さえつかなくなった日本人。
日本の凋落はまだ始まったばかりです。