私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

哀れなり、東北観光博覧会多言語修正ボランティア15名

一時話題になった東北観光博覧会の誤訳。
ひょんなことから修正のボランティアを募集していると知り、暇に飽かせて応募してみたが、これがとんだ酔狂に。
 
失敗だったのはどの程度間違いがあるか事前に確認しなかったこと。
加えて、これだけ話題になっているサイトだし、ボランティア熱の高まりから、かなりのボランティアが集まるだろうとたかを括っていたことが甘かった。
 
なんと、募集に集まったのは5種類の言語に対してたった15名とのこと。
それでも、暢気に事務局からの連絡を待つ間、当該ウエブサイトの英語ページを見てみて驚いた。
 
大見出し、小見出しはなんとか妥協できるものもあるが、本文はほとんど意味が通らず。そればかりか、間違った情報にとれるものも多数。
 
現地へのアクセス方法も訳されているが、私が外国人だったら絶対行き着けないと思う。
割り当てられた3ゾーン、事務局から5月24日までに修正せよとの連絡があったので、そんな短期間で直せるレベルの問題ではないと返答したが、やはり納期は延ばせないとの回答。
 
こうなったら、腹を括ってやるしかないと始めてみたものの・・・
ほとんど全部のページを直さなければならないと分かったとき、気軽な気持ちで応募したボランティアは悪夢に変わった。
 
結局、23日の納期には半分程度しか終わらず、最後のエリアが終わったのはつい先ほど。それでも大分妥協をして、これくらいならと目をつぶったへんな訳もたくさんあった。
 
修正した箇所は白神エリアで650箇所、秋田・男鹿エリアで511箇所、田沢湖・角館エリアが580箇所、合計で1750箇所余り、それもたった3ゾーンだけで。
 
まず、思ったのは、これほどの修正が英語ページで必要なのだから、5言語28ゾーンで考えるとどれほどの誤訳や意味の通じない情報が発生しているのかということ。
二つ目は、これほどの間違いは修正できるのかという疑問。
 
6月1日に再開してみると、案の定。
結局、予想は当たり、観光庁および国土交通省は尻をまくったようで、まったく修正しないまま多言語ページを再開。
ただ、多言語ページの入り口に長い言い訳文を挿入しただけに終わった。
 
次回に続く