私も日本も再生が不可欠だ

日々の雑感です。興味を惹かれたこと、やるせない思い、昔話など思いついたままに綴ります。

雨と夢のあとに

かつて、私がまだ駆け出しの会社経営者だった頃、悩みに悩みぬいた時期がありました。

もう8年も昔の話です。
今から思うと、何故そんなことに悩んでいたのかと苦笑いさえも出ませんが、当時は私もまだ若く(?)真剣だったのでしょう。

当時、悩みは結論を見るどころか、懊悩となってますます深まるばかり。
夜にはビールを何リッターも飲んで、思考を停止させるより外に、眠りを迎える術はありませんでした。

当然、家には帰らず、ほとんどが会社近くのホテルに泊まって翌日そこから出勤という生活。

そんなときにあるテレビドラマを知りました。
普段はテレビを見ない私が、どうしてそのドラマを見るようになったのか、今となってはきっかけさえ思い出せません。

そのドラマの特徴は映像がとても綺麗だということ。それと配役の女の子が珍しいことにアイドル系ではなくて初々しくて可愛いこと。ストーリーが現実離れしていることなど、今となっては再構成は難しいであろう均衡が微妙に取れた不思議なものでした。

深夜放送枠だったのですが、おかげで、その曜日のその時間だけはビールも控えて楽しみに見ておりました。
今でも私の中ではテレビドラマの最優秀作の一つです。

結末は端から分かってるのに、終わり行くにつれて高まる無常観や悲しさ、それと反比例するかのような主人公の女の子の健気さ。
私にとって現実社会からひと時逃避できる時間を授けてくれたテレビドラマでした。

蛇足ですが、原作はユウさんで、後に原作を読みましたが感情は動かされませんでした。普通の場合、原作を読んでいた人間がテレビや映画で幻滅するということがありますが、まさにその逆です。Wikiでさえもまったく別物と断じなければならないほどのできばえです。

話は戻りますが今日、池袋サンシャインの看板で、その懐かしい題名を掲げた劇の告知を見ました。

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あまりの懐かしさから、つい写真を撮ってしまいました。

写真の女の子も可愛いですね。
ですが、劇が原作どおりだとまた幻滅しますので。
私が見に行くことはないでしょう。